20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/10(水) 12:23:27.70 ID:j27E3LQ50
【今日のおすすめ お茶漬け】
老人「こんばんは」カランカラーン
女「いらっしゃいませ! 暖かいタオルです、どうぞ」
老人「やぁ、これはありがたい。カウンターに座らせていただきますよ」
老人「今日は……お茶漬けですか。ではこれで」
女「お茶と出汁、どちらになさいますか?」
老人「ふむ……お茶で」
女「かしこまりましたー!」
青年(何か今日の老人さん、疲れてるみたいっすね)
男(そうだな……)
老人「いやはや、情けない事に最近仕事が上手く行ってないものでして」
男「まじか」
老人「まさかあの会社の株が大暴落するとは……おかげで最近疲れが溜まっていて」
男「そりゃ大変だな。ちゃんとしたもん食べないと」スッ
老人「ほう、これは三つ葉と醤油に漬けた鯛ですかな? いただきます」
老人(! 醤油、それに柚子の果汁を混ぜたものに漬けていたのか!)
老人(清々しい柚子の香りが鼻を突きぬけ、鯛の風味がさらに良くなっている!)
老人(それに、茶にも刻んだ柚子の皮が忍ばされていて、清涼感溢れる素晴らしい味わいだ! 三つ葉が良い仕事をしている!)
老人「美味しいですね、心がすっとします」
男「どーよ? 出汁茶漬けもうまいぞ、鶏ガラを主体にじっくり丁寧に作ったスープ、それにもやしを添えてな」
老人「」ゴクリ
老人「……負けました。いただきましょう!」
男「あいよ!」
老人「今日はご馳走様でした。久しぶりにちゃんと食べれた気がします」
男「そりゃ良かった。あんまり自分の身体酷使すんのも良く無いぞ?」
老人「ええ、肝に銘じておきますとも。では」
男「おう、またなー」
女「ありがとうございました! またお越しくださいませ!」
カランカラーン
ー数日後ー
青年「!?」ブホッ
男「うおっ、どうしたんだよ」
青年「だ、旦那……これ」スッ
【〇〇企業、新しい計画が大成功。起死回生の勢いで成長中!】
【今最も勢いのあるのは〇〇企業か】
男「老人さんの会社じゃねーか!」
青年「すっげぇ稼いでるらしいっすね、今」
男「やっぱただ者じゃねーな、あの人も……」
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