過去ログ - 男「いらっしゃいませー」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/14(日) 17:40:55.34 ID:dLAbPK+p0
【今日のおすすめ アンキモ(数量限定です)】

男「……」

青年(最近の旦那、ずっと考え事してんな)ボソボソ

女(やっぱり伝えない方が良かったのかな?)ボソボソ

青年(どうかな、教えないよりはましだと思うけど)

カランカラーン

巨漢「やぁ。カウンターに座らせてほしい」

女「いらっしゃいませ!」

男「お、巨漢さんか。いらっしゃい」

巨漢「ふむ、アンキモ、カキフライ、カレーうどん、ご飯を頂こう」

女「かしこまりました! 少しお待ちくださいませ!」

青年「……旦那? 注文入ってるっすよ?」

男「! 悪い、何だったっけ?」

青年「カレーうどん、カキフライ、アンキモ、それにご飯っす」

男「了解、すぐ作る」サッ

巨漢(……)

男「……おっけ、あがった!」

女「お待たせしました、カレーうどん、アンキモ、カキフライ、カレーうどん、ご飯です!」

巨漢「お、来た来た。いただきます」カリッ

巨漢「うむ、うまい!」

巨漢(カキフライはカリカリの衣に歯を立てると、旨みたっぷりの汁がじゅわっと飛び出してくる)

巨漢(少し苦みがあるまったりした肝。あえてソースを出さないと言う事は、素材に自信があるのだろう)

巨漢(カレーうどんにはポーチドエッグ・刻んだチーズ・黒胡椒を振ったベーコンがトッピングされている)ズルルッ

巨漢(カレー自体はかなり鋭い辛さだ。それがトッピングによって丁度良いまろやかさになる)モグモグ

巨漢(ベーコンがかなり合うな。カレー自体にも深い動物系のコクが出ている。牛骨を煮込んだものか?)

青年(すげえ喰いっぷりだなぁ)ジー

巨漢(そして、美しく盛られたこのアンキモ。乗っているのはジュレにしたポン酢か)スッ

巨漢「おお、このアンキモは素晴らしいな!」

男「だろ? じっくり寝かせてから丁寧に仕込んだアンキモだ。コクが段違いだぜ?」

巨漢(口に入れた瞬間とろりと溶け、舌をとろかすような濃厚な旨みが広がっていく!!)

巨漢「飯が進むな!!」ガツガツ

巨漢「……ふう、うまかった。店主」

男「?」

巨漢「師匠の奴から話を聞いた。自分の信じる道を突っ走れ」グッ

男「……! おう!」コツン

青年「知り合いだったんすね」

巨漢「奴とは若い頃、毎日のように戦ったものだ」

青年「えっ」

巨漢「では、失礼する」カランカラーン

青年(師匠さんって何者なんだ……)



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