過去ログ - 御坂「――――私は私、よね」
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35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 00:08:11.20 ID:d2AiLj/l0

もう少ししっかりと確認してみようと身を乗り出した、その時。

ギョロリ、と向こう側の覗き穴からこちらを覗く眼球が目前に現れた。

「――――――!!」

咄嗟に大きく身を引き、そのまま一歩二歩と後ずさる。
三歩目の足裏が床を踏むとぴちゃり、という水音が鳴った。
足元を見てみると、そこにある赤い水溜りが鏡として機能し、視線を下に向けている自身の顔が映っていた。

目や鼻や口のない、のっぺらぼうの顔が映っていた。

ザザザ、というノイズ音が突然響く。
はっとして振り返ってみれば、点灯していなかったテレビに映像が映し出されていた。

「……今度は何よ」

一人の少女が映っている。常盤台中学の体操服に身を包み、爽やかな汗を流しながら不敵な笑みを浮かべていた。
少女は走っていた。大きなグラウンドに姿を現し、そのままゴールする。
割れんばかりの拍手喝采が巻き起こり、グラウンドにいる選手たちや観客席からの大声が響いた。


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