39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 00:23:42.96 ID:d2AiLj/l0
その場から一歩も動かず、ただ立っているだけ。
あれがその手に持つ刃を一度振るえばたちまち両断されてしまうだろう。
だが動かない。目と鼻の先ほどの距離を巨体が通過していく。
やがてそれは完全に過ぎ去り、曲がり角を曲がってどこかへと去っていった。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 00:27:26.47 ID:d2AiLj/l0
正面を見据える。
そこには一枚の大きな鏡が取り付けられていた。
その鏡には、何も映っていなかった。
ただそこには文字が刻み込まれているだけだった。
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 00:29:25.57 ID:d2AiLj/l0
『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』
『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』
『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』『Who are you?』
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 00:30:21.00 ID:d2AiLj/l0
『後ろを見るのよ』
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 00:31:28.51 ID:d2AiLj/l0
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 00:34:03.16 ID:d2AiLj/l0
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 00:35:44.06 ID:d2AiLj/l0
「だったら最初からそういうこと言うなっての」
「ぷはー! 生き返るな。いつもと比べてすげぇ美味しく感じるぜ。……ん? 手鏡なんて見て何してんだ?」
「アンタが馬鹿なこと言うから確認してんのよこの馬鹿」
46:END[saga]
2014/11/26(水) 00:36:50.33 ID:d2AiLj/l0
そう言って、二人は手鏡を覗き込む。
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/26(水) 01:49:21.40 ID:YRjAMsdb0
終わり?
まあ元ネタ自体短いって聞くし、これだけでも十分面白かった
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/26(水) 02:56:52.46 ID:3hN/Tj51O
つまりどういうことだってばよ?
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/26(水) 11:57:31.41 ID:eflz5S8d0
こわかった
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/26(水) 13:35:09.47 ID:D7GjFq8s0
イザナミだ
51:END[saga]
2014/11/27(木) 00:00:20.77 ID:6pDyQ85i0
ガガッ……ガガ……ピー……ガガガッ……ピー……
薄汚れた廊下に転がっているラジオから、あの音声が流れる。
『分からない? そうね、あれは自分で気付かないと意味がなかった』
52:>>48[saga]
2014/11/27(木) 00:01:51.54 ID:6pDyQ85i0
『その人はとても愛国心が強いの。アメリカの誇りを持って国歌を歌い、愛する母国のために軍へ入り、アメリカのために戦ってきた』
『そんな人間が、ある時突然自分はイタリア人だと言われたらどう? その人のアメリカ人としてのアイデンティティは短時間の間に築き上げられたものじゃない』
『幼少期からの長い時間を経て熟成され、肯定され続けたもの。今のアメリカ人としての自分である自分が偽者だと言われても』
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/27(木) 00:05:05.39 ID:6pDyQ85i0
『自分は、自分が認識していた自分ではない。これは認識の問題ではなくただの真実よ。だって、自分がいたでしょう?』
『それでも自分は自分を紛れもなく自分であると確定していた。その自己認識が崩壊した時、自分は――あれの場合は、出口のない迷宮を彷徨うことになる』
『つまり逆に言えば――――分かるわよね? それを示すものが二つほどあったはずよ』
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/27(木) 00:06:49.05 ID:6pDyQ85i0
『さあ、鏡を見て』
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/27(木) 00:07:32.12 ID:6pDyQ85i0
『アンタなのは、本当にアンタだけ?』
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/27(木) 00:08:44.88 ID:6pDyQ85i0
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 01:07:06.53 ID:yqF0vwJqO
リセットのたびに一人称が変化?自我の確率が曖昧になっていく描写?わからんな。
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/27(木) 13:03:38.81 ID:oc6WTbRFO
パーソナルなんたら開発ってこわいなぁ
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/27(木) 16:15:24.70 ID:ZxBr4QT/O
何故だろう、残酷歌劇を思い出す
内容似ても似つかないのに
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