過去ログ - 【ラブライブ】シークレットつばさアライズ
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19: ◆ki3EzAZjH2[sage]
2014/11/24(月) 00:34:24.73 ID:ctf4uMIAo
あんじゅ「でもやっぱり、アイドルになる最良の手段はコレよね」

そう言いながらあんじゅは小さく踊ってみせた。



えれな「そりゃあ、昔から憧れて歌や踊りを練習してきたんだ。

これが間違った手段だったら泣くよ。豪快に泣くよ」

つばさ「そうよね、二人はいっぱい努力してアイドルを目指しているのよね」

あんじゅ「なるほど。あなたが言おうとしてること私わかっちゃった。ツバサはポーカーには向いてないわね」

つばさ「あなたたちが必死にアイドルになるために努力してる間、私は雲を眺めながらボケーっとしたり、

手を背中に回してどこまで届くか試してみたり、歯の数を舌で触りながら数えたりしていたのね」



えれな「それは私もやっていたぞ」

あんじゅ「え? じゃあ歯何本?」

えれな「二十八本だ」

あんじゅ「大人の女性のクセにオヤシラズ生えてないじゃない」

えれな「関係ないだろ! そういうあんじゅはどうなんだ」

あんじゅ「口内は完全にフルハウスよ」

えれな「ドヤ顔でうまいこといいやがって! 三十二本全部生えてるのか……」

つばさ「いや……歯の話じゃないの」

えれな「わかったわかった。ようするにアリとキリギリスだろう?」

つばさ「そう。私は冬を越せないけど、二人は頑張ってアイドルになってね」

あんじゅ「英玲奈、なんか言ってるわよコイツ」

えれな「アリとキリギリスには改変されたオチがいくつもあるのはご存知だろうか?」

つばさ「知らないわ」

えれな「ツバサが言っているのは『冷酷アリ、キリギリスを見捨てる』エンドだな」

あんじゅ「他にどんなエンドがあるの?」

えれな「『聖人アリ、キリギリスに施しを与える』エンドがある。

さらに『そのあとキリギリスがお礼にバイオリンを披露する』エンドもある」

あんじゅ「へえ。平和な世界もあるのね」

えれな「ツバサが冬を越すだけの蓄えがないなら私たちは喜んで分け与えるさ」

つばさ「そんなの申し訳ないわ。私はあなたたちの足を引っ張りたくない」

あんじゅ「申し訳ないと思うなら、ホラ」



あんじゅは私にマイクを向ける。



あんじゅ「歌いなさい。ここにはバイオリンがないから、代わりに歌って踊りなさい」


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