8:1[saga]
2014/11/23(日) 22:28:16.00 ID:rlRo/uli0
「素直じゃないの」
「私はいつだって素直よ。 今だって、アンタが失脚してくれればライバルが一人減って助かる、って思ってるんだから、本当よ?」
テレビか何かで見たことがある。 「人は嘘をつくと、口数が多くなる」と。
それが本当なら、彼女は本当に素直じゃない女の子なのだろう。
嘯いたような態度のまま、「残念」と返した。
一度、大きく風が凪いだ。
人の体にぶつかった、遮られるような音を一度だけさせると、風は遠くへ飛んでった。
「…………もう少し、頑張んなさい」
予想とは反した、優しげな声。 それも激励。
思わず目を見開いてしまいそうになった。
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