過去ログ - ハルヒ「BLって素晴らしいわね」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:34:56.13 ID:QGKEYDT0O
何か良くないものが憑依してるんじゃないか。
と胡乱になってしまうほど散々な目に遭って来た俺の高校生活だが、よもや同級生から脅され性的関係を強要されるなどという三文ドラマかエロゲでしか有り得ないような展開がプラスされるとは想定外の外だ。
まあ脅迫されていると言っても、俺は特に不眠に陥るほど悩み抜いたり、あげくそれこそドラマ宜しくいっそ古泉を[ピーーー]しかないなどと思い詰めるようなこともなかった。
古泉の要求が俺の意向とも合致していたということもある。
こんなこと秘密にしたいと考えるのは万人に通用する当然の思考であって、別に古泉の言いなりになっている訳ではないと強調しておこう。
考えていたよりも何もなかった振りというのも難しいことではないしな。
何より古泉がそれこそ何事もなかったかのように以前と全く変わらない態度で接して来たから、俺はそれに合わせていれば良かったからだ。
そりゃあ最初はそんな古泉に腹が立ったり動揺したり忙しかったが、元からそれが当たり前だったんだから慣れてしまえば特に演技を必要とすることもない。あんな形で貞操喪失したからといって、妊娠する訳じゃなし、精神的な部分を除けば被害はせいぜい人には言えないような部分が痛むくらいだ。
これが女の子だったらそれこそ絶望の窮みだろうが。
だからという訳じゃないが、平穏な部室の空気は俺にとっても居心地のいいもので、わざわざ波風を立てようとは思わなかった。どこか他人事のように感じている節もある、といえばある。現実離れした問題に巻き込まれた人間の思考なんてそんなものなのかも知れない。
いつも通り放課後は部室に通い、手持ち無沙汰にボードゲームに興じ、時折勃発するハルヒの癇癪を適当に宥める。
何も変わらない日常風景。
それでも、あの出来事が俺と古泉の間で嘘になったわけではない。
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