過去ログ - ハルヒ「BLって素晴らしいわね」
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 19:51:06.16 ID:QGKEYDT0O
 スクリーンの向こうの出来事というのは、大概のケースにおいてフィクションだ。

 ストーリーの中で、たとえば主人公が劇的な恋をしたり、誰かが刺し殺されたり、あまつさえ宇宙人や未来人や超能力者が登場したところで、それが現実に自分自身に起こり得ることだなんて認識する人間は稀小数だろう。

 俺だって大多数のひとりだ。いや、そうだった。


 銀幕に投影される擬似世界。
 それは、こちらの世界と似ているようで違う。


 絶対唯一だった筈の世界が実は、ある女のさじ加減ひとつで簡単にうつろってしまう脆いものだと知った今は、ありきたりなフィルムの中の情報も平行世界の一種かもな、などと思ってしまう。
 ハルヒが望めばSF映画の世界が現実で、こちらがフェイクに成り代わることだって有り得るからだ。疑ってかかればこの現実さえ確かなものという根拠はない。
 ある日涼宮ハルヒと出会って、宇宙人や未来人や超能力者が名乗り出てきて、普通じゃ考えられない非日常的な高校生活を送っているなんて俺の記憶も、実は俺自身の作り出した妄想だという可能性も0%ではないわけだ。
 所謂夢オチってやつ。
 冴えない主人公の元に、ある日突然未来からロボットがやって来て、そいつと面白おかしく日々を過ごすというストーリーは実は植物状態の主人公が病院のベッドで見ていた夢だったなんて、都市伝説エンディングがあったっけ。

 穿った想像を展開していくと限がない。

 ひとつだけ確かなのは、俺は今が気に入っているという主観的事実だけだ。
 ある日突然…なんて非常識なサプライズを差し引いたとしても。
 普遍的な感覚が麻痺しつつあるが、そういうフィクションが現実に自分の身に起こるようなファクターは滅多にないのが当然だ。奇跡的な確率であると言っていい。
 それこそある日宇宙人や未来人や超能力者に出会ったり、ただの同級生だったはずの奴に押し倒されたり、突然出会った誰かに劇的な恋をしたり――――


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