過去ログ - ハルヒ「BLって素晴らしいわね」
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71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 20:18:05.47 ID:QGKEYDT0O
翌朝、教室に入るなり古泉の様子をやかましく尋ねてきたハルヒに、俺は「本当に体調が悪かったらしい」と報告した。
他がどうあれ体調不良は本当だしな。
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2014/11/24(月) 20:18:45.33 ID:QGKEYDT0O
そして放課後。
頼むから古泉とふたりっきりという事態にだけはなりませんように、と八百万の神に祈る思いで扉をノックして開けると、中には長門ひとりだ。
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 20:19:14.83 ID:QGKEYDT0O
一瞬、何を言われたのか理解出来なかった。
何だって?と聞き返すと、ハルヒはつかみ掛からんばかりの勢いで俺のネクタイを引っ張り耳の側に顔を近づけると、同じ台詞を同じ音量で繰り返した。
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 20:19:50.45 ID:QGKEYDT0O
そう話すハルヒの顔はいたって真面目だ。
ハルヒの背後におどおどとした様子で立ち尽くしている朝比奈さんに目を向けると、こぼれおちそうな瞳に涙を湛えたまま俺を見て小さく首を振った。どうやら未来人にも予想範囲外のイレギュラーな事態らしい。
75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 20:20:22.99 ID:QGKEYDT0O
急に硬直して押し黙った俺に、ハルヒが訝しげな目を向けてくる。
「ちょっと、キョン?」
「……悪い、今日は帰る」
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2014/11/24(月) 20:20:54.24 ID:QGKEYDT0O
いつもの改札を抜けると、昨日と同じく帰路とは反対方向の出口を目指す。
歩きながら携帯を操作してスピーカーを耳に押し当てると、暫くの呼出音のあと五度目に聞く同じ内容の事務的な音声ガイダンスが流れた。
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 20:21:20.11 ID:QGKEYDT0O
三和土に靴もない。
しんと静まり返った廊下と、奥に続く開いたままのドアの向こうに見えているリビング。空気もどこか冷え切っていて、無人であることは明白だ。
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 20:25:45.47 ID:QGKEYDT0O
暗く沈黙している寝室は、リビングと違ってかすかに古泉の匂いがする。
この部屋で毎日寝起きしているのだから当たり前なのに、何だかそんな些細なことで馬鹿らしいと思いつつも胸がさざめいた。きっと古泉のインナースペースを覗き見ている気分だからだろう。実際、ある意味でその通りなのだが。
閉めきられたままの重い遮光カーテンに外の明かりを遮断された室内を見回す。
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 20:26:13.68 ID:QGKEYDT0O
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 20:26:47.64 ID:QGKEYDT0O
郵便?
机上に目をやると、ほったらかしのノート類の上にやたら厚みのある封筒があった。
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