過去ログ - ハルヒ「BLって素晴らしいわね」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:02:26.98 ID:tgtZELLQO
いつもより更に近い古泉のハンサム顔を思いっきり睨みつける。
 背後はカーテンもかかっていない窓で、二階とはいえ外からは丸見えだ。くそ、離れろ。変な噂でも立ったらどう賠償してくれるんだ。

 「何か俺がお前の気に障ることでもしたって言うなら謝る。だから…いい加減に
 …ッ!!?」

 言い終わらないうちに台詞が塞がれる。
 塞いだものが古泉の唇であることに気づくまで数秒かかった。
 さっきみたいな、かすめとるように触れ合わせるだけのキスじゃない。もっと深い。

 「う!…んぅ、ッん ん……!!!」

 忍び込むように古泉の舌が口内に侵入する。
 生温かくぬめった感触に眩暈がした。引き剥がそうと必死で古泉の肩を叩いたが徒労だ。俺の抵抗などものともしない様子で古泉が角度を変えて更に口付けてくる。

 「…ッ!ふ、ぁ…、……っは…、…」

 歯列をぐるりとなぞられたあと、ようやく古泉が唇を離した。
 歯とか舐めるな気色悪いと悪態をつくこともままならず、肩を上下させて忙しなく酸素を取り込んでいると、窓に縫いとめるように俺の身体を押し付けていた古泉の手が離れる。途端、俺はずるずるとその場にへたりこんだ。びっくりするほど足に力が入らない。
 古泉が目線を合わせるように跪く。

 「…っなん…、……」

 言葉も出ない。頭の中がパニックだ。
 どうして二回もしかも二度目は言い訳の利かないようなキスをされたのかとか、何故古泉の如才ないいつもの態度がいきなり豹変したのかとか疑問符は山ほどあったが、それより何より何とかしてこの状況から脱却しなくてはいけないという最重要事項が本能的に脳裏に浮かんだ。

 「逃げようとなさっても無駄ですよ」

 古泉の背後に見えるドアをチラ見していたのを察知されたのか、目が笑っていない笑顔の古泉が釘を刺す。
 冷たい汗が背中を流れていくのを感じる。この状態で逃げずに状況を受け入れようと前衛的に考えられる奴がいたらお目にかかりたい。俺はそいつを尊敬する。


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