過去ログ - アーチャー「君が私のマスターか?」女提督「」
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[saga]
2014/11/25(火) 03:02:23.00 ID:sY4BhxYx0
時刻二三五○
薄暗い私室の中、中心に書かれた魔法陣の上に、彼女は立っていた。
その手には赤い宝石を持ち、その顔にはいつになく緊張が表れている。
提督「さて、準備は万端。今日は満月、時間もぴったり。触媒も完璧。魔法陣も…間違ってないわよね」
もとより期待はしていない。だがやるからには妥協しない。
それが彼女の考えだった。
そして、彼女はゆっくりとその運命の呪文を紡ぎ始めた。
提督「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
祖には我が大師シュバインオーグ。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。」
変化は劇的だった。何もないはずの魔法陣は輝きだし、どこからともなく強い風が吹いてきたのだ。
思わぬ変化に驚く提督だったが、その呪文をやめることはない。
「 閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
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