過去ログ - 【咲-saki-ss】加治木ゆみ「開けずの扉」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/11/24(月) 21:37:11.77 ID:CCn7M9KF0
 ただでさえ夏には麻雀部初のインハイや、新部員の勧誘など色色とあったのだ。記憶は混濁し、何もかもが不明虜だ。 

 ただ。

 何故か私は今の今まで、この事件を記憶の底へ封印していたのだ。

 翌日、蒲原に昨日のことを話してみた。

蒲原「そうか、モモが……」

 勿論、桃子と会ったこともだ。

 蒲原は、いつものようにワハハと笑って、

蒲原「で、扉は開けたのか?」

 と、聞いて来たので、私は勿論開けたと嘘を吐いた。

ゆみ「中は––––何もなかった。空っぽだ。大方、昔倉庫か何かに使っていたのだろう」

蒲原「そうか。なんだ、しょうもないなぁ」

 隠された秘密の書物があると思ったのに、と冗談めかして言った。

 勿論、あの中なんて私は知りもしない。

 だが、何の根拠もないが多分何もない空っぽの部屋だというのは当たっていると思う。

 あの扉は––––開けずの扉が本体なのだから。



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