過去ログ - まだ、題名がない青い春の物語 U
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2: ◆MY5me9jWdo
2014/11/27(木) 20:14:13.59 ID:pDYEsDFjo
近づいてくるクリスマス。世間の話題はクリスマスやその後に控えるお正月の話題。
そんな話題に付いて行くのが疲れてしまった世代が増えており
年々そういったイベントを卒なくこなせるのはリア充と呼ばれる連中だけになってきたと言われる。
せいぜい正月の連休をゆっくり過ごせるから好き……や、お年玉が貰えるから好きと目を輝かせる子どもたちぐらいだろう
純粋に正月を楽しめる人たちは。
以下略



3: ◆MY5me9jWdo[saga]
2014/11/27(木) 20:15:02.16 ID:pDYEsDFjo
クリスマスライブの準備も着々と進んでいる。
地元の楽器屋でレンタル器材の申し込みを行ったり、バンドスタジオで演奏のリハーサルをしたり
なんだか、バンドマンらしい行動をしている自分にやや酔っている気がした。
無理もない話である。人前で楽器を弾き、人前で歌う行為なんてナルシスト入ってなければ絶対に出来ないだろうに。
音楽を誰に聞き届けたいと聞かれたバンドマンの大半は「ファンに」「家族に」「世界に」とか言ってしまうが
以下略



4: ◆MY5me9jWdo[saga]
2014/11/27(木) 20:16:05.36 ID:pDYEsDFjo
………

クリスマス前日だ。
俺は朝支度を済ませ、外へと出た。
今日はやけに寒い。そして風が強く顔面全てをマフラーで覆いたいぐらい厳しい冬を魅せつけられている。
以下略



5: ◆MY5me9jWdo[saga]
2014/11/27(木) 20:16:42.92 ID:pDYEsDFjo
……

学校につき、終業式の前日ということもあり、授業は2時限だけで終わる。
その後は配布物をもらうだけで終わりだ。あとは翌日の終業式及び、クリスマスライブイベントだ。

以下略



6: ◆MY5me9jWdo[saga]
2014/11/27(木) 20:17:17.84 ID:pDYEsDFjo


「関目くん……」

三階の廊下、もうすぐ教室の手前にて
以下略



7: ◆MY5me9jWdo[saga]
2014/11/27(木) 20:18:27.71 ID:pDYEsDFjo

俺は、正直傷つきたくないという思いを青春にささげていた。
東福寺さんを突き放していたのもそうだ。彼女を傷つけたくないと思っていたのもあるし
いずれ、目が覚めて「さようなら」と言われることを尋常じゃなく恐れていたのもある。
だが、どんなに彼女を突き放しても、彼女は好意を寄せてくれた。
以下略



8: ◆MY5me9jWdo[saga]
2014/11/27(木) 20:19:15.16 ID:pDYEsDFjo
詰まるところ、お互いに別れを切った瞬間であった。
俺と彼女との青い話はここで終わる筈だ。もう取り戻す必要は無いのだ。

『彼女は、俺を嫌いになったのだから』

以下略



9: ◆MY5me9jWdo[saga]
2014/11/27(木) 20:21:04.07 ID:pDYEsDFjo
クラスの連中もずいぶんとこういう話は好きみたいだな。
俺もこういう状況の奴がいたら、直接聞きはしないだろうが、こぼれた情報を逃したくは無いと思うんだろうな。

クリスマスライブなんて呑気なことを考える余裕は無さそうだ。
そもそもこのライブは自己満足な話だった。聞き届ける人が少なからずいた。
以下略



10: ◆MY5me9jWdo[saga]
2014/11/27(木) 20:21:40.43 ID:pDYEsDFjo
「お前がいなくなったら、バンド成立しないだろうが!」

「いや……」

「お前あれだろ、東福寺さんと別れたから、やる気喪失して…」
以下略



11: ◆MY5me9jWdo[saga]
2014/11/27(木) 20:22:54.27 ID:pDYEsDFjo

「……あの子は俺には向いていないのがわかったんだろ」
俺は気が変わりそうな思いをこらえ、必死に否定していた。


以下略



12: ◆MY5me9jWdo[saga]
2014/11/27(木) 20:23:33.90 ID:pDYEsDFjo
親。
どういった話で東福寺さんはこういった流れになったのか分からない。
家で、関目くんと付き合いたいとか言ったのか、それとも結婚するとか馬鹿げたことを言ったのか
それとも、親がとても厳しくて、仲良くしている男の子がいると知った途端暴走したのか。

以下略



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