過去ログ - 【咲×魔物娘図鑑】京太郎「魔物娘と迷宮攻略その７」【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲×魔物娘図鑑】京太郎「魔物娘と迷宮攻略その７」【安価】

↓ 1- 覧 板 20

968: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/09(火) 02:02:24.56 ID:5FQazEu+o

穏乃「…登ってくれるの？」

京太郎「あぁ。幾らでも付き合うよ」

京太郎「俺も体力にはそこそこ自信がある方だからさ」

京太郎「それにいろんな景色が見たいってそう言ったのは嘘じゃないしな」

京太郎「いっそ、全世界の山を踏破してみるか？」

穏乃「…ぁ」ｼﾞﾜ

俺の言葉に高鴨さんの目尻から小さな涙が漏れだす。
それはきっとそんな約束なんて今まで一度もされた事がなかったからなのかもしれない。
前回の探索で聞こえてきた声から察するに、そもそも自分の趣味に理解さえしてもらえたのか怪しいくらいだからな。
少なくとも、全世界の山を踏破すると言う大きい目標を掲げた俺に見せるその涙は嬉しさのはずだ。

穏乃「うん…っ！うん…！！」

穏乃「約束…約束だよ！！」

穏乃「絶対に…忘れちゃダメだからね！」

京太郎「あぁ。勿論だ」

京太郎「俺は必ず高鴨さんが満足するまで付き合うって」

穏乃「うん。…須賀くん、ありがとう」ｽｩｩｩ

そう言って粒子となって散っていく高鴨さんの手はもう震えてはいなかった。
きっと彼女の中での悲しさは嬉しさに上書きされたのだろう。
少なくとも、その不安を紛らわしてやる事は出来た。
それに安堵した瞬間、世界の崩壊は加速し、絵の具のように剥がれた風景の奥から高鴨さんの身体が現れた。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

1002Res/539.30 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ