過去ログ - 美女しかいない世界のありふれた日常
↓ 1- 覧 板 20
32: ◆9IAQSEq7GU[saga]
2014/12/02(火) 02:22:44.55 ID:HyVNA6jy0
最悪だ。よりにもよってこんな奴に。しかもフェチまで知られた。
もう縁切りたい。あ、でも言いふらされたら御仕舞だ。その時は殺してやる。
「まっ、いいじゃん! 思春期の女子がこれくらい見てないと不健全だよ」
33: ◆9IAQSEq7GU[saga]
2014/12/02(火) 02:23:17.19 ID:HyVNA6jy0
「……新藤は? 新藤は何フェチなの。どんなの見てんの」
硬直する新藤。動き始めたかと思うと目を泳がせ、無駄な動きをとったりしているので動揺しているように見える。
「…まあ、私は、うん、えーと……」
34: ◆9IAQSEq7GU[saga]
2014/12/02(火) 02:23:53.41 ID:HyVNA6jy0
「…ちょっと暗めで、髪の毛は黒で、人形かと思うくらい綺麗な顔で……あ、胸は平凡なサイズで……」
「え、細か」
少しだけ引いたが、ある事に気付いてしまった。
35: ◆9IAQSEq7GU[saga]
2014/12/02(火) 02:24:27.49 ID:HyVNA6jy0
「…それ、ほぼ私に当てはまるよ。そんな綺麗じゃないけどさ」
36: ◆9IAQSEq7GU[saga]
2014/12/02(火) 02:25:20.13 ID:HyVNA6jy0
「……もうちょっと、胸大きくなんないかな……」
37: ◆9IAQSEq7GU[saga]
2014/12/02(火) 02:25:53.04 ID:HyVNA6jy0
「……やめてよ」
「…うん。ごめん」
「なんか、意識するじゃん」
38: ◆9IAQSEq7GU[saga]
2014/12/02(火) 02:26:29.68 ID:HyVNA6jy0
ついに泣き始めた新藤。それを見た私は自責の感情が昂ぶって、本音を語り出す。
「……あー、まあ、私も結構、新藤のこと……すきだよ」
39: ◆9IAQSEq7GU[saga]
2014/12/02(火) 02:26:55.26 ID:HyVNA6jy0
「恋愛感情の好きってわけじゃないけどさ」
「うん」
「いや、ほんとよくわかんないけど、新藤以外の奴と付き合えないし、結婚もできないかも、なんて」
40: ◆9IAQSEq7GU[saga]
2014/12/02(火) 02:27:42.31 ID:HyVNA6jy0
「あーあ。ふられちまった。残念」
無理矢理笑顔を作ってみせる新藤。
もう言うしかない。こっぱずかしいけど、頑張る。
41: ◆9IAQSEq7GU[saga]
2014/12/02(火) 02:28:20.10 ID:HyVNA6jy0
そういった瞬間新藤の顔が明るくなった。曇り雲が消えて快晴になるように。
「私、頑張る! 頑張って私なしじゃ生きていけないくらいにしてやる!」
「望むところ」
67Res/22.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。