過去ログ - シンジ「ぼ、僕が765プロのプロデューサー……ですか?」
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147: ◆uLM3T8C/3g[saga]
2014/12/14(日) 21:01:01.64 ID:KSgopKwYO
シンジ「僕は必死に努力してここまでやってきた」

シンジ「僕は必死に努力して今の生活を手に入れた」

シンジ「765プロのアイドルのみんな、小鳥さん、秋月さん、高木さん、マンションのお隣さん……それとカヲル君」

シンジ「僕は幸せだった。エヴァに乗ってた頃には無かったものが全て手に入っていったんだから」

高木「…………」

シンジ「貴音は僕が使徒だってことを受け入れてくれた。秋月さんとあずささんは僕の心を一緒に治していこうって言ってくれた」

高木(……四条君が、か)

シンジ「僕はエヴァもネルフもゼーレも街を襲ってくる使徒も兵器が溢れた第3新東京市もロンギヌスの槍もアダムもリリスも全部全部無い世界に来ることができたんだ」

シンジ「……でも!! 僕の運命は変えられなかった!!」

シンジ「いつだってそうだ。預けられた家の人に料理を振る舞ったら捨てられて、父さんに期待してネルフに行ったらエヴァに乗って使徒と戦えって言われて、必死に使徒を倒したらトウジに殴られて」

シンジ「それでも踏ん張って、トウジたちと仲良くなって、アスカと一緒に住むことになって、アスカはわがままだったけどそれでも幸せな生活だった!!」

シンジ「でもダメだった!! 僕がテストでアスカを抜いたらアスカが無理をするようになった!! それが嫌で僕が手を抜いたら馬鹿にしてるのかってまた罵られた!!」

シンジ「……それからアスカは壊れた。使徒に精神を壊された。僕は悲しかった。僕がアスカより弱かった時は例え使徒が襲って来ようと毎日が楽しかったんだ。でも僕がそれを壊した。使徒がアスカを襲ってる時も僕は何もできなかった。父さんに逆らえなかったから」

シンジ「……それから綾波が死んだ。僕にとっての綾波、2人目の綾波が自爆した。涙を流してまで。使徒と一緒に自爆した!!」

シンジ「……綾波は生きてた。僕はてっきり綾波が死んでしまったと思ってたよ。でも僕の目の前にはいつもの綾波が居た」

シンジ「でもそれは綾波じゃなかった。綾波のクローンの1人、つまり3人目の綾波だった。僕のことも、アスカたちと学校に通ってたことも、全て覚えていなかった」

シンジ「そんなのもう僕の知ってる綾波じゃないって拒絶した。僕には頼れる人間が居なかった。僕は僕に優しくしてくれる人間が欲しかった」

シンジ「そんな時にカヲル君が現れた。カヲル君は僕に無いものを沢山持ってた。ルックス、スタイル、精神的なゆとり、透き通るような声、そしてこんな僕を受け入れてくれた優しさ……僕はそんなカヲル君に依存した」

シンジ「でもカヲル君は使徒だった。カヲル君は僕を裏切ったんだ。でも僕はカヲル君が使徒でも良かった。人間の形をした使徒なんて人間と変わらないはずなんだ。でもネルフの人たちはカヲル君を殺せと言った。カヲル君は僕に殺してくれって言った」

シンジ「僕はカヲル君を殺した。体を握りつぶした。僕の手の中でカヲル君が潰れていく感触とカヲル君の首がL.C.L.に落ちた水音は一生忘れない。今でもカヲル君を見るとたまにそれを思い出すほどには!!」

シンジ「それから僕はアスカに最低なことをした。ミサトさんが僕の前で死んでいった。それからサードインパクトを起こした。僕は何もできなかった」

シンジ「……一面赤い世界に包まれた。僕の隣にはアスカが居た。でも僕はアスカを首を絞めて殺した。もう誰にも拒絶されたくなかったから。僕が欲しかったのは僕に優しい人間だから。自分勝手だってわかってるけど、それでも僕は僕に優しい人間が欲しかった」

シンジ「僕はみんなと一緒になろうと赤い海に飛び込んだ。でも何も無かった。ただ液体の中で息ができただけだ。それ以外は何も無い世界。僕には自分への嫌悪感だけが積もっていった」

シンジ「……どれぐらいの時間が経ったかはわからなかったけど、僕の目の前に綾波が現れた。僕は嬉しかった。あの綾波が帰ってきてくれたんだから。僕はずっと、ずーっと綾波と話していた」

シンジ「そのうち僕は元の世界が恋しくなったんだ。このままおしゃべりしてても何も変わらないんだから、僕がこの世界を作り変えてやろうって、平和な世界にしてやるんだって」

シンジ「そしたら綾波が消えた。僕の綾波は幻覚だったんだ。全部僕が作り出した幻覚だったんだ」

シンジ「……それから気が付いたらこっちの世界に来てた。こっちの世界は暖かかった。高木さんっていう僕の仲間が居た。アイドルたちっていう優しい存在が居た。僕はそんなみんなを捨てたくなかった」

シンジ「だから僕は頑張ってきた。偶然貴音っていう僕を認めてくれる存在ができた。カヲル君もこっちに来ることができた」

シンジ「……でも僕の運命は変わらないんだ。いつだって持ち上げられた後に落とされるんだ。最初っからわかっていたことなんだ。でも僕は期待せずにはいられなかった」

シンジ「……でも真に裏切られた。僕にはわからないけど僕も真を裏切った。真は使徒の僕を拒絶した。世の中貴音みたいな人間ばかりじゃないってわかってた。でも僕は心の奥で真に期待していた。きっと真なら僕を受け入れてくれるって」

高木「……それは違うだろうシンジ君」


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