106:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 02:07:22.23 ID:RY3s34bbO
博士がコーヒーを持って戻ってきた。
随分手早いのは、恐らくインスタントコーヒーなのだろう。
まあ、そんな所に贅沢は言わない。
歩美「ありがとう、博士」
阿笠「いやいや。大したモノが無くてすまんのう」
歩美「気にしないで。あれ?」
阿笠「どうかしたかね?」
歩美「博士のカップ、欠けてるよ?」
阿笠「え?あ、こりゃいかん!」
歩美「危ないよ、取り換えた方が良いよ」
阿笠「いやはや、こりゃ参ったの」
どうやらそそっかしい所は変わってないらしい。が......。
阿笠「長い事1人じゃと、つい身の回りに無頓着になってな。ちょっと取り換えてくるわい」
歩美「う、うん......」
効いた。今の発言は。
博士に悪意は無いのは分かっているけど、不意に出たあの言葉に何とも言えない寂しさが感じられた。
そしてもう1つ、哀ちゃんはずっといないままだと言う事を含んでもいた。
一気に胸が重たくなる。しかし、何もせずには帰れない。
博士に迷惑を掛けるかも知れないけど、決めた事を実行しなくちゃ。
阿笠「いやはや、スマンスマン。何とか無事なヤツがあったわい」
歩美「そっか、良かったね」
214Res/124.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。