109:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 02:41:03.29 ID:RY3s34bbO
自分の真実を、手にする為に。
阿笠「そうかそうか。高校でも元気にやっとるか」
歩美「うん。何とかね」
あれから暫く、他愛ない世間話は続いていた。
当たり障りの無い、普通の話。
でも、その中にはコナン君の事も哀ちゃんの事も出てこない。
訳ありの様だから話を聞かせて、と言いつつその話題を避けるのは何となく私の気持ちを察してるからだろうか。
そして、博士自身が触れたくないから......。
そう思うと、なかなか話を切り出せない。
どうしたら良いのか......?
阿笠「いやあ、しかし嬉しいのう」
歩美「え?」
阿笠「ずっと心配しておったんじゃよ、みんなの事はの。その歩美君がこうして元気に、しかもこんなに美しく立派な姿になって。ワシは嬉しいわい」
歩美「博士......」
悩んでいる最中、唐突に博士が話の方向を変えた。
懐かしさの余り、博士の気持ちも緩んだのだろうか?
なら、今しかない。
思い切って私も踏み込む事にした。
歩美「ありがとう、博士。ずっと顔も見せなかった私の事をそんなに心配してくれて」
阿笠「なあに。皆事情がそれぞれあるからの。仕方無い事じゃよ。こうして今顔が見れただけで十分じゃよ」
歩美「そうだよね。みんな事情があるもんね。そう、哀ちゃんにもコナン君にも......」
阿笠「......!」
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