過去ログ - 真姫「事後調査報告書: 猫と傷口と体液について」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/06(土) 05:06:27.92 ID:PC6+H8Nvo

 その子は道に飛び出した子猫のように
 私の行く道を遮って、
 全力でぶつかって、
 私に傷を残して、
 ぴょんと去っていこうとした。

 私には私の道があって、
 その一本道は真新しいコールタールや
 白く輝くガードレールで舗装されていて、
 わき道のことなんてひとつも考えちゃいなかった。

 そのとき雨が降りそうなほど陰っていた空の下を、
 肌を濡らさないうちに冷やさないうちにと一心不乱に掛けていて、
 たまたま光が射した方へつかの間の遊びのつもりで誘われて
 日向を走るようになって、

 そしたらぶつかってきたのが、
 あの子だった。




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