過去ログ - 真姫「事後調査報告書: 猫と傷口と体液について」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/06(土) 05:07:04.29 ID:PC6+H8Nvo

 私は目を回して倒れ込んで、
 一瞬そこがどこなのかも分からなくなって、
 傷口がじくじくと痛んで、
 でもその傷が、
 その癒えきらない固まらない痛みが、
 なぜかとても胸を熱く焦がしてしまった。

  夢のような、
  おとぎ話みたいな、
  まるで形になってない情景。

 私はあの人なつっこい娘に抱かれて、
 あのふざけた口調で私の道にずかずか踏み入られて、
 傷口が開く一方で、
 夜も眠れぬほどあの子のことを気にしてばかりで、
 傷口をいじってばかりだから、
 いつまでも赤い汁は真新しいまま流れ続けた。

 甘酸っぱい果実と違って、
 ひとりでなめてみたって、
 私の傷口は全然癒えてくれなかった。




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