105: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:18:15.29 ID:rQSpFBW+o
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疾風迅雷、紫電一閃、疾風の如き、電光石火。
放たれた矢よりも鋭く、打ち出された弾丸よりも迅く、マミが地を蹴りほむらを狙う。
ほむらが、織莉子が、攻勢に気が付いたときには既に遅い。
ほむらの真後ろにマミが立ち、背後からほむらの首元のへとピアノ線以上の硬度を誇る極細のリボンが当てられる。
キリカがほむらの正面、鼻先一寸で刃を振る。
ブチッというリボンが切れたとは思えない断裂音が鳴る。
マミは即座に二撃目へと移行するため再度、極細のリボンを生成しほむらの首を狙う。
だが、キリカがかろうじて一手先行した。
ほむらの行動を阻害するリボンが消えた一瞬を逃さずその体に回し蹴りをたたき込み真横に薙ぎ払うことで最悪の位置から無理やり脱出させる。
「打ち合うなら私とやろうか!」
「お望み通りにしてあげるわ!」
キリカとマミが極至近距離での格闘戦を繰り広げる。
間合いは完全にキリカの得意分野だ。それどころか、キリカの戦闘スタイルは完全に近距離戦に特化している。
相手の行動を阻害する速度低下の魔法。
武器の使用を阻害するほどの極至近距離で自らは爪による斬撃で致命傷を狙える間合いをきっちりと制御する。
そして、その二つを最大限に活かすために徹底的に速度に特化した身体強化。
契約して日が浅いといえども、彼女の徹底的なスピード重視の戦闘スタイルは熟練した魔法少女を易々と葬れる程度には完成されている。
二撃、三撃、と得意の高速戦闘によってキリカが手数を稼ぎ、マミへと猛攻を仕掛ける。
振り下ろし、切り払い、突き崩し。右から、左から、真上から、フェイントを織り交ぜての連撃。
マミはその全てをリボンと体術で交わし、いなす。
一見すれば攻めているのはキリカであり、優勢なのも然りと映る。
だが、実際には『攻めさせられて』いる。
(手が止まった瞬間に、間違いなく一気に持っていかれる。
織莉子とほむらが反応速度で一手及ばない以上、私が何が何でも攻め切るほかない!)
地を巻き込み、砕けたアスファルトを巻き上げ、コンクリートを切り刻む。
あたりに甚大な余波を与えながら、キリカはマミに打ち込み続ける。
(くそ、一手が遠い)
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