過去ログ - ほむら「向日葵と傷」
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106: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:19:43.29 ID:rQSpFBW+o

★◇


 蹴り飛ばされたほむらは咳き込みながら地面を転がる。
 瞬発的でぎりぎりの判断だったとはいえ、思い切り加減を間違えている。

「はぁ、助かったとはいえ。強く蹴りすぎよ」

 呟きながら立ち上がったほむらはため息を交えて美国織莉子に声をかける。

「あなた、感覚共有とかはできるのかしら? 
出来るのであれば私とあの子に未来予知の感覚を共有して。そうすれば意思疎通のラグを削れる」

「やってみます。だけど、そうなると私は身動きが取れない。戦力を無駄に浮かせることになりませんか?」

 織莉子はほむらと魔力の波長を重ね合わせながら問いかける。

「どっちにしろ、あなたじゃあそこに割って入れないでしょう?」

「悔しいですけど、今の私ではリソース不足で身体強化が追いつきませんね」

「なら、そのまま戦力が浮くよりは魔法の共有化で私とあの子の手札を気づかれないように増やしておくべきね」

「あなたはあそこに割って入れる、と?」

「辛うじて、ね」

 盾の中から二挺のハンドガンを抜き出したほむらはつま先で軽く地面を叩き、足首を回す。
 短く息を吐き出し、駆け出す。

「キリカのことを頼みます……」

 ほむらの背中を見送りながら織莉子は小さく呟いた。



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