115: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:34:28.83 ID:rQSpFBW+o
「さて、と。それじゃあ、さくっと砕かせてもらってもいいかしら?」
織莉子の操る全ての水晶球は、既に叩き伏せられ、砕け散っている。
最早逆転の一手は残されていない。ただ一欠けらの水晶の破片が手のひらの中に突き刺さっているのみである。
一歩、マミが織莉子へと近づく。
ライフリングマスケットを織莉子へと突きつけ穏やかに微笑みながら問いかける。
「今際の言葉か、もしくは命乞いくらいなら聞いてあげてもいいわよ?」
直後、織莉子の視界に奇妙なものが映り込む。
(ピンクの柱?)
織莉子の視線が自分から逸れたことに疑問を感じたマミが、追いかけるように後ろを振り向く。
「あなたは、後回し」
一言だけ告げて、織莉子の前から一歩で遠ざかっていく。
喘ぎ、織莉子は上を向いてへたり込む。
(チャンスは、一度。追いかけなきゃ。追いかけて気づかれないようにギリギリまで息をひそめるのよ)
這うように立ち上がり、千鳥足でマミの後を追いかける。
140Res/171.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。