52: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 17:34:55.84 ID:x2ueaAjJo
「なるほど、幻惑の魔法。面白い力だわ」
襲うであろう痛みの代わりにそんな言葉と、ビシッ、というベルトを強く引っ張ったような音が彼女の耳を伝う。
「だけど、魔女の方も同じ能力だったのはちょっとツイてなかったわね」
驚き、杏子は目を開く。
彼女の目に映った巴マミは、まさに黄色いヒーローだった。
人の太ももほどの砲身を持った二丁の巨大な銃が、砲音を鳴らす。
「ティロ・フィナーレ!」
発射された砲弾が佐倉杏子の体を縛っていた触手を吹き飛ばし、彼女を解放する。
宙へと投げ出された彼女の体はマミのリボンによってゆっくりと床へと降ろされた。
「間に合って良かったわ。大丈夫?」
マミは座り込む杏子に手を差し伸べる。
「あ、その。助かったよ。それで、あんたは……?」
「挨拶は後よ。まずは魔女を倒さなくっちゃ」
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