過去ログ - ほむら「向日葵と傷」
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6: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:34:40.45 ID:x2ueaAjJo

★◇

 繰り返されるその絶望。始まりは変わりなく小さな教卓。
 黒髪の少女は盤上へと名を書き込み、円らな少女へと視えざる言葉を結い上げる。

 思考は激情、表情は聡慧。そして、色調は極黒。
 折り重なる骸の頂上に君臨する届かぬ希望。

 呪いなどと云う生易しい情念では、はるか届かず最早それは畏れであった。
 曇り無き一点。守護者たる少女は桃色の聖子女へと啓示する。

 幼気な少女は幸福を噛み締め宣誓する。心機は擦れ違い、真意は滞る。
 選択肢は零にも等しい蓋然性。膠着は許されず、吹き荒ぶ嵐の中での断続的な採択決定。
 破綻した後悔と先進的な希望の発露。取り残された紫水晶は小さく歌う。

「あなたのことは、私が守るわ」

 信じた希望は言祝ぎに帰り、呪いと熔ける。



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