75: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:12:15.63 ID:x2ueaAjJo
「今度こそ、あいつを倒す」
小さく呟かれた言葉は誰にも聞こえず、放たれた火柱の轟音にかき消される。
四人の中で最も早く動いたのはマミだった。
次いでキリカ、織莉子。そしてたっぷりと余裕をもってほむらが最後に構える。
象と蟻ほどもスケールの違う者同士の戦い。
大きさとは即ち絶対的な戦力に他ならない。大きいということはそれだけで強い。
高層ビルから頭一つ抜けるワルプルギスの巨体に黄色のリボンが幾筋も伸び、絡めとる。
逆さ宙づりで漂うようにフラフラと移動していた魔女が強靭なリボンの魔法によってその動きを止める。
同時に町の中空にリボンによって円盤状の足場が紡がれる。
無数に生成されたリボンの足場にマミが乗る。
少し離れた場所に織莉子とキリカが並び立つ。
「あら、貴方たち来たのね」
「貴女一人では少々荷が重いかと思いまして、助太刀に来た次第です」
「それはそれは痛み入るわねぇ。それじゃあ精々お互い利用しあいましょうか」
二の句は続かず、爆炎によって遮られる。
ワルプルギスの破壊の炎が飛来した。空気さえも焼き焦がすその熱量で少女たちを焼き殺すために。
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