90: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:34:40.62 ID:x2ueaAjJo
「さぁ、行くわよ。焼き払ってあげる!」
十五メートルを優に超える白色の砲身から実物を超える速度で弾頭が続々と打ち出され、その全てが正確に魔女の体を捉え、貫く。
91: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 19:36:03.30 ID:x2ueaAjJo
だが、その力は振るわれなかった。
何故ならば、飛んでくるのだ。最後の一撃が。
列車砲そのものが、空中に掛けられたレールを通ってワルプルギスへと突撃する。
92: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 20:58:33.65 ID:rQSpFBW+o
小休止。
しかし運命は流れ続ける。定められた方向性を覆すことは、例え分かっていたところで困難を極める。
93: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 20:59:57.03 ID:rQSpFBW+o
★◎
織莉子は目の前の光景を愕然と眺める。
94: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:02:27.11 ID:rQSpFBW+o
未来予知。世界の先を覗き見る力。それが、美国織莉子の固有魔法だ。
そして、彼女の予知は傾いた天秤の重いほうを映し出す。
つまり、何もしなければ間違いなくそうなる未来を映し出す。
95: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:04:10.00 ID:rQSpFBW+o
★□
96: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:05:40.17 ID:rQSpFBW+o
「ちょっ、ちょっと! 突然何なの!?」
「織莉子、どうしたんだい!? そんなに慌てて、もしかしてまだ続きがある?」
97: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:07:08.58 ID:rQSpFBW+o
★◇
カツンッ、とマミの足音が一つ音を立て、止まる。
98: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:08:48.57 ID:rQSpFBW+o
(この戦い方じゃ、仕留められない!)
均衡を崩すために、ほむらは動きを止めずに右手を盾の中へと突っ込み、手にしたものをマミに対して投げつける。
銃撃戦の中で突如現れた緩やかな投擲物に対して、マミは反射的に狙いをつけて引き金を引く。
99: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:10:13.67 ID:rQSpFBW+o
「あら、動いてなかったのね」
距離的に聞こえないはずの声がほむらに届く。
瞬発的に足を動かし、その場を離れる。切り返しを多用して射線から逃げることも怠らない。
100: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:11:41.60 ID:rQSpFBW+o
(クレーバーになりなさい。焦りは判断を鈍らせる、まずは第一目標の整理よ。
条件一、巴マミの撃破。条件二、恐らく来るであろうまどかに死体を見せない)
ほむらは無理やりにスイッチを切り替えて思考をコントロールする。
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