6: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:07:38.38 ID:LDvEDIsh0
「今まさに竜宮小町は正念場です。ここらで大きな仕事を取って成功させなければ、皆に先はない。これはそういうプロジェクトなんです」
自分が与するユニットに込められた意味。
そこに所属する重要性。
7: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:09:01.41 ID:LDvEDIsh0
「全部が全部嘘ではないですが、そこまで重い使命を与えたりはしません。少なくとも竜宮がダメで潰れたりはしませんよ、安心してください」
どうやらそこまで深刻な状態ではないようでほっとひと安心した。
8: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:11:48.29 ID:LDvEDIsh0
「私は、ただ、怖いんです」
「怖い……?」
9: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:12:40.08 ID:LDvEDIsh0
「だから私は、こうやって仕事に逃げてちょっとでも恐怖から目を背けたかったんです」
「そうだったんですか……」
10: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:13:29.46 ID:LDvEDIsh0
そう、私達は4人で竜宮小町。
不安で、怖くなったら、私達を頼って欲しい。
何も言われず、ただ一人で恐怖から逃れようとするのではなく、仲間を信じて欲しい。
それだけなのだ。
11: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:14:22.00 ID:LDvEDIsh0
「そうです。竜宮小町は律子さんの作ったユニットなんですよ? 私達を信じることは、自分自身を信じるって事になりませんか?」
私達は律子さんを信じている。
律子さんなら、私達をちゃんとプロデュースしてくれると。
12: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:15:59.27 ID:LDvEDIsh0
「私は、伊織ちゃんと、亜美ちゃんと、律子さんを信じています。そんな仲間に囲まれている自分を、信じています。きっと、他の二人も」
顔を見ないまま、なるべく優しい口調で語りかける。
13: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:17:17.43 ID:LDvEDIsh0
「だから律子さん、自分を信じてください。貴女が作り上げた竜宮小町を信じてください。今ここには私しかいないけど、きっと伊織ちゃんも亜美ちゃんも、同じ様に言うはずです」
いや、なんとなれば765プロの全員が同じ事を言うのではないだろうか。
14: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:17:55.24 ID:LDvEDIsh0
「律子さんが二十歳になったら、お酒を飲みながらとかも楽しそうですね〜」
まずはそれまで竜宮小町を存続させなければならないのだが、終わらせるつもりは無いし、きっと大丈夫だと信じている。
律子さんも、きっと。
15: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:18:38.25 ID:LDvEDIsh0
「それじゃあ今日はもう帰りましょうか、律子さん、良かったら今日はウチに泊まりませんか?」
「え?」
16: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/12/08(月) 05:20:52.05 ID:LDvEDIsh0
終わりです。
責任感が強いほど、仲間を頼る事は難しいと考えてしまうのかもと思いました。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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