27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/12/12(金) 21:17:39.82 ID:lMzNlAd90
暫く天井を眺めていると、すぐに寝息が聞こえてきた
北方をみると、足を曲げ体を丸めるような寝相で、見ている分には人間の子どもとなにも変わらないように見える
それにしても、明日からコイツを連れてどのように行動したものか…
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/12/12(金) 21:19:03.81 ID:lMzNlAd90
しかし、北方は人間を襲わないと言った
私は、深海棲艦である北方に興味を抱いているのかもしれない
ただただ目的も見失いかけるほどの虚無の中、旅をしてきた私を変えてくれるかもしれないという期待と共に
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/12/12(金) 21:25:04.48 ID:lMzNlAd90
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朝、最初に感じたのは腕にある生暖かさだった
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/12/12(金) 21:26:50.76 ID:lMzNlAd90
「……ん…」
「よお、おはよう」
「おはよう…じい…」
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/12/12(金) 21:28:12.21 ID:lMzNlAd90
呼んでる…一体何のことだ
まぁ、深海棲艦の思考なんざ考えても仕方ない
そんなことより行き先も決まったし、これから北方と安全に行動するためあるものを渡さなければならない
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/12/12(金) 21:29:53.82 ID:lMzNlAd90
雨合羽を着込んだ北方は、なかなか様になっていた
本人もまんざらでもなさそうだ
「さて、ここから北方向に一番近い町は…ふむ。そう離れてはいないな」
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/12/12(金) 21:32:00.22 ID:lMzNlAd90
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/12/12(金) 21:34:58.82 ID:lMzNlAd90
夕方の仕事帰りと出店の喧騒に包まれながら考えていた時だった
「…あれ?おーい、まさかお前!横須賀じゃないか!?」
「む?」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/12/12(金) 21:37:00.70 ID:lMzNlAd90
「呉だよ!呉!現役時代によく演習しただろう!?」
「うーむ…」
名前を元に過去を探る
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/12/12(金) 21:38:27.67 ID:lMzNlAd90
北方はいつの間にか私の背中に隠れていた
正直すっかり忘れていた
しかし不味いことになったな…
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