過去ログ - 櫻子「あかりちゃんが、泣いてた」
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2014/12/11(木) 21:49:20.50 ID:5SZmKa2c0
櫻子(あかりちゃん……来るかな……)
翌日、櫻子は、あかりと会って話すためにいつもよりだいぶ早く学校に来た。
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2014/12/11(木) 21:50:34.98 ID:5SZmKa2c0
あかり「っ……!」だっ
櫻子「ちょっ! 待って! どうして逃げるの!?」
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2014/12/11(木) 21:51:52.12 ID:5SZmKa2c0
あかりは息を整えながらも、俯いて顔を見せない。
手近にあった椅子にあかりを座らせ、冷え切ったその手を両手で包み、櫻子は優しく尋ねた。
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2014/12/11(木) 21:52:44.14 ID:5SZmKa2c0
櫻子「うっ……嘘じゃん、泣いてるじゃん! 何にもないことないでしょ?」
あかり「なんにも、ないの……」
櫻子「なんにもなかったら、こんなに走って逃げないよ! 電話にも出てくれるでしょ!?」
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2014/12/11(木) 21:53:36.84 ID:5SZmKa2c0
問い詰める櫻子を、あかりは強く抱きしめた。
握られていた手はそのままに、櫻子の胸に飛び込んで、泣き声を漏らした。
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2014/12/11(木) 21:54:08.10 ID:5SZmKa2c0
あかりが大泣きするところを見るのは初めてだった。
その涙を見ただけで、つられて櫻子も泣いてしまう。
どうしてあげればいいかわからない櫻子は、あかりの泣き声が止むまで一緒にいてあげることしかできなかった。
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2014/12/11(木) 21:54:52.81 ID:5SZmKa2c0
〜
授業の合間ごとの休み時間も、櫻子はしつこくあかりの席にやってきた。
あかりの手を握り、瞳を見据え、時折質問しを繰り返した。その優しい声を必死に聞かないようにして、あかりはみんなの前で泣かないように頑張っていた。
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2014/12/11(木) 21:56:09.15 ID:5SZmKa2c0
あかり「……櫻子ちゃん、もう……いいよ……」
櫻子「な、なに?」
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2014/12/11(木) 21:57:02.25 ID:5SZmKa2c0
あかり「…………」
櫻子「なんで、何にも教えてくれないの? 私はどうすればいいの?」
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2014/12/11(木) 21:57:39.49 ID:5SZmKa2c0
櫻子「…………わかった。私、あかりちゃんのことしばらく見ないようにするから」
櫻子「その代わり、あかりちゃんが直ったら、絶対私のところに来てね……!」
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2014/12/11(木) 21:59:38.30 ID:5SZmKa2c0
〜
あかり(早く帰ろう……ごらく部には、しばらく行けないや……)
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