過去ログ - P「天海春香は笑わない」
1- 20
15: ◆VeVueAKr8Y[saga]
2014/12/16(火) 00:23:17.52 ID:CDIukalho

「は?」

『……やれやれ、金には反応するのかい?』

呆れたように呟く声は無視する。

「コスチュームって……なにそれ?」

『無くても構わないがあった方がいろいろと便利なんだよ。君は有名人だしね。
照明事件の時にテレビ局の小道具倉庫に寄ってね、廃棄予定のものの中から使えそうなものをもらってきた。
あとは布を買ってきての手作り。だけど中々良いものが出来たぜ?』

そこのバッグの中に入ってるから見てみろよ、と言うこいつに従う。
見覚えのないスポルディングのバッグの中にはコックさんのかぶる筒みたいな帽子と装飾を施した黒いマントが入っていた。

『どうだい? なかなか良いものだろう?』

思ったよりもしっかりとした出来である。
ますますこいつがどんなやつなのか私はわからなくなった。

『まぁ、これでやっと世界の敵と戦う準備が出来たんだ。
張り切っていこうよ、春香』

なにをどうしても、世界に危機が訪れたらこいつは自動的に出てきてしまう。
私は張り切るもなにもあったものではないんじゃないか?

『……コスチュームがなけりゃあいざって時に派手に動けないだろう?十分な世界の危機さ』

言い訳のように付け足したその言葉になんだか無性に腹が立った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
117Res/128.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice