過去ログ - 【艦これ】提督「壊れた娘と過ごす日々」【安価・コンマ】
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◆oeBS4v7bwY
[saga]
2015/01/01(木) 20:20:23.85 ID:hRfevxO0o
艦娘と言う言葉も、突き詰めてしまえば少女という事に変わりはない。
兵器が少女の形をしているのではない。少女達が兵器の代わりに戦っているのだ。
ただ他の人より少しだけ、弾薬の匂いが強いというだけで。
硝煙は香水で、海水は口紅で、そして艤装は花束だ。
生まれた理由が違うと言うだけで、生まれた場所が違うと言うだけで、
たったそれだけのことで、彼女たちも少女として生きている。
そして、
たったそれだけのことで、彼女たちは艦娘として死んでしまった。
だから出来る事ならば皆睦月のように笑って欲しいし、笑っていなければいけないのだと思う。
……それを願える立場ではないと分かっていても。そう思うのだ。
提督「あまり先に行かないでくれ。伊58の部屋は知っているのか?」
睦月「およ。そういえば知らなかった!」
舌を出しながら頭をかく睦月。
そしてすぐにまた、飛び跳ねるように進みだした。
床板を踏み抜かなければいいが、と少し心配になり、やがてその心配が不思議な感覚としてふと胸を叩く。
目の前で、無邪気に笑う睦月。床板の木目の数を数えてたり、壁に手をやったりと気ままに行動している。
別段それにおかしなところはない。
提督(……、おかしくない)
何故自分がそんな違和感に囚われたのかが分からず、思わず眉を顰めた。
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