過去ログ - [安価]エルベティエ「……もんむす・くえすと」ウラミ「6なのカ?」[コンマ有]
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26:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2014/12/21(日) 01:37:28.99 ID:NX1xWqs10
『あにさん』かぁ―――年齢言ってないし大丈夫やね。





ボクは、あにさんの背中を眺めます。

先程の"両方"という理由は嘘ですね。

自慢じゃないし、したくないですがボクは多くの感情を見て育ちました。

……特に負の感情に関してはとても敏感です。

あの時の戦いの中での、あにさんの表情は空虚でした。

いったいどんな経験をすれば、あんな喜びも憎しみもない空っぽな心になれるのですか?

ボクは人間も魔物も大っ嫌いなので憎しみで一杯です。

しかし、あにさんの心の中が空っぽなら―――今、存在しているこの世界をどう思っているのですか?

ボクは只々、興味深い人間としてあにさんを眺めるだけしか出来ません……


アリス「ふむ…… 聞いたか、ルカ!」

    「西通りに、今もあるという話だぞ!」

ルカ「……老舗の宿ねぇ」


クラリス「……はぁ」


ヘッポコ勇者に、食いしん坊な魔物の能天気コンビ―――こんなので旅が続けられるのでしょうか。

ボクは不安を隠さず表情に現すことしかできません。


アリス「よし、西通りに行くぞ! 今晩の宿は決まったな!」

ルカ「はいはい……」

   「あれ、クラリスどうしたんだ?」

クラリス「いえ、何でもありません」

     「早く、西通りに向かいましょう!」


ボクは表情を直ぐに笑顔に変えてニッコリと返答します。

正直、老舗に向かう結末は分かり切っていますが―――まぁ、愉しむとしましょう。

あにさんは酒を買いにいったことを伝え、ルカさんとアリスさんと共に西通りへ向かったのでした。



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