過去ログ - 憂「いい子の私と明かりの話」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/19(金) 05:29:47.76 ID:P/0rTjJso

 ふわぁ、って思い出が頭の中に広がってくる。
 鍋のお湯にコンソメをひとかけら落としたみたいに、
 固まってた記憶が少しずつ溶け出して、香りまでただよってくる感じ。


 ……そうだ、ちょうど今くらいだった。

 あの頃の私はまだランドセルもしょってなくって、
 季節の変わり目で
 お姉ちゃんはひどい風邪を引いちゃって、

 ちょうどお父さんはシアトルの会社に行ってて、
 お母さんも夕方すぎまで帰れなくって、
 お隣のとみおばあちゃんがお世話してくれたんだ。

 私はそのとき小さすぎて、
 電気を消すと怖いからって
 お姉ちゃんの隣で豆電球でいつも眠ってて、
 いつも寝るまでおうたをうたってくれてたお姉ちゃんが
 うんうんうなってるのが怖くって、

 ……死んじゃうんじゃないか、って思ったんだ。




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