16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 06:53:07.51 ID:DL0z8tZuo
名刺に印刷されていたプロダクションは、雑居ビルの一室に事務所を構えていた。
様々な広告看板に紛れるそれは、一見するとサラ金か英会話教室に思える。
一つ深呼吸をしてビルの階段に足をかけた。
事務所のある三階まで上っただけなのに、息が切れる。
呼吸が整うまで、私はドアの前で途方に暮れていた。
喉の奥が痺れたような感覚、それに口の中がカラカラに乾いている。
誰か、このドアを開けてくれないだろうか。
首筋に冷たい汗が伝うほどに、私は神経質になっている。
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