40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:11:58.77 ID:DL0z8tZuo
携帯電話の画面には文句のように『不在着信が二件』と表示されている。
二件とも、知らない番号からの着信だった。母からでないことに、少しほっとする。
着信のあった時刻は三十分ほど前で、
プロデューサーさんだったら「こんな夜更けに」と申し訳なさそうに言ったのだろうか。
かけ直すべきか悩んでいるうちに、無機質な電子音が鳴り響いた。同じ知らない番号からだった。
「あっ、もしもし、佐久間まゆちゃん……さん、ですか」
電話を取ると、いかにも明るい女の子の声がスピーカーに届いた。
「そうですけど……」
「いきなり、ごめんね! アタシ、工藤忍……って言って分かる?」
「ええ、分かります」
「ああ、よかった」
それなら話が早い、とあの丸い目が嬉しそうにきょろきょろしているんだろう。
142Res/83.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。