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2014/12/20(土) 07:13:23.20 ID:DL0z8tZuo
「あのね、えーと、佐久間さん」
「まゆで、いいです」
「ありがと! そう、えーっとね……まゆちゃん、明日暇?」
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2014/12/20(土) 07:14:34.53 ID:DL0z8tZuo
「鍋がしたいって話したら、コンロとか鍋とか用意してくれるって言うから……」
「それじゃあ、プロデューサーさんの家で?」
「って思ったんだけど、それはまずいからってアタシの部屋に持ってくるってさ」
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2014/12/20(土) 07:15:06.60 ID:DL0z8tZuo
翌朝、十時を十分ほど過ぎた頃に、インターホンが部屋に響いた。
ドアを開けると冷たい風が部屋に走る。
「あけましておめでとう」
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2014/12/20(土) 07:16:11.67 ID:DL0z8tZuo
「寒そうなので」
「賢い選択だ」
彼は寒がりなのか、風が吹く度首をすくめた。
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2014/12/20(土) 07:16:38.33 ID:DL0z8tZuo
「佐久間さんは賢いなぁ。僕もマフラーを買っておけばよかった」
「あ……これ、自分で編んだんです」
「本当? そりゃすごい」
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2014/12/20(土) 07:17:18.97 ID:DL0z8tZuo
――――
「工藤さんがうちに来たことを思い出したよ」
しらたきを鍋から掬いつつ、プロデューサーさんは懐かしそうに言った。
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2014/12/20(土) 07:17:59.78 ID:DL0z8tZuo
「工藤さんのときは大変だったね」
「半年も経ったんだから、いいかげん忘れてよ……」
「佐久間さん、聞きたい?」
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2014/12/20(土) 07:18:35.18 ID:DL0z8tZuo
「実家が遠いから、とかなんとか言い訳してたよね」
「と、遠いのは事実だから」
「まあ、そうだけど」
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2014/12/20(土) 07:19:34.75 ID:DL0z8tZuo
「そういうゴタゴタは全部僕が受け持ってね。
ちゃんと活動始まったのって、確か九月末くらいからなんだ」
「どうも、ご迷惑をおかけしました」
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2014/12/20(土) 07:21:00.18 ID:DL0z8tZuo
――――
私の携帯電話はキッチンタイマー兼、カレンダー兼、時計の仕事を担っている。
学校が始まると新たに目覚ましの仕事が増えた。
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2014/12/20(土) 07:21:42.74 ID:DL0z8tZuo
「アタシ、最初はびっくりしちゃった。まゆちゃんがアイドルだなんて」
「自分でもあんまり実感ないです」
「アタシにとってまゆちゃんは有名人だから」
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