59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:28:35.60 ID:DL0z8tZuo
――――
事務所から出るとすでに陽は沈んでいて、街灯とアスファルトに残った雪だけが白く浮かんでいる。
空に雲の濁りはなく、だけれど星も見えず、水槽の底を歩いているような気分にさせられる。
「マドギワさん、喜んでたね。よかった」
私は頷いて、よかったと繰り返した。
赤いマフラーとチョコレートを渡すと、プロデューサーさんは少し驚いたようだった。
それから子供みたいにはしゃいで、ホワイトデーのお返しを今から考えとかなきゃ、と礼を言った。
「まゆちゃんへのお返しは豪華だろうなぁ」
同じ手作りでもアタシのは溶かして固めただけだもん、と忍ちゃんは頭をかいた。
142Res/83.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。