69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:35:40.01 ID:DL0z8tZuo
「気をつけて。疲れてるのかな」
「す、すみません……ありがとう、ございます……」
ドキドキなんて穏やかなものではなく、私の胸は激しく鼓動した。
危うく転ぶという場面にダンスレッスンでたびたび遭遇するけれど、
日常生活では本当に久しぶりだった。
冷や汗とため息、時間が止まったような息苦しさは事務所へ入ってからも続いた。
「すぐ済ませるから、僕のデスクにでも座ってて」
促されるままに腰掛けて、私は中々落ち着かない胸元をさすった。
書類をコピーするプロデューサーさんに、向こうのデスクの男性が声をかけた。
「マドギワさん、そのマフラー温かそうでいいッスね」
「いいでしょう。佐久間さんが作ってくれたんですよ」
「そりゃあ、羨ましい」
142Res/83.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。