過去ログ - さやか「絶望?飲み干してやるよ」
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131: ◆WtqXBsnRH2i5[saga]
2015/01/07(水) 06:45:25.84 ID:q+D9Q991O
例えば移り行く世界の中で。
その世界の動きを、私だけが知っているとしたら。
例えば流れ行く時間の中で。
その時間の進みを、私だけが知っているとしたら。
それはどれほど不幸なことだろう。
そして。
例えば移り行き、流れゆく世界や時間の動きや進みを。
私だけが繰り返せるとしたら。
それはどれほど残酷な事だろう。

ほむら「…今度こそ」

何度も願った。
何度も誓った。
だけれどその度にその思いは残酷な運命によって潰えていく。
どうして私は絶望しないのだろう。
私なんてどうなってもいいのに。
まどかさえ助けることができれば、もう。
分かっている。
私の中に諦めが生まれつつあることくらい。
私の中の時間が停滞しつつあることに。
だからこそ、冷徹。
だからこそ、冷静。
だからこそ、冷血。

ほむら「何様のつもりかしら」

あの子の。
あの子達の時間を繰り返して。
あの子達の思いを無為にして。
それでも私は繰り返す。
誰の同意も得ずに。
誰の了承も得ずに。

神様のつもり?

自虐的に自分に問いかける。
それはもう希望と言うにはあまりにも自分勝手な願い。

いっそ絶望してしまえ。
全力で生きるから。
だからもし、私が絶望したのなら。
その時は。
許して。

何回通ったかもわからない通学路。
見飽きるほどに、飽きるほど変わらない風景。
それでも視界の片隅にあの子が映ってくれれば。
私は救われた気持ちになった。

ほむら「…それさえも」

それさえも。
冷めてしまうほどに私は達観してしまった。

凍てつく炎。
何も燃やせない役立たず。
見せかけだけの希望。

私に、ぴったり。




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