過去ログ - さやか「絶望?飲み干してやるよ」
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76:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 22:42:20.06 ID:8QVFe8wWO
さやか「…ねぇ、ひとつだけ聞かせて」

杏子「…何だよ」

さやか「…あんたは魔法少女になって、幸せ?」

杏子「…不幸だよ」

そっか。
やっぱり私とは違うんだ。
何が正義の味方だ、笑わせる。
そうだった。
私の目的は、ただ一つ。
「私」を。
「観測者」であるお前を。
観測すること。
なんで忘れてたんだろう。

さやか『おい!やめろ!』

ばいばい。

さやか『  ろ!  せ!』

さやか『 は  ろ!』

私は「私」を深い闇に押し込める。
一切の光さえ届かない闇に。
そうだ。
私はもう私だ。
違和感は消えた。
あとはあんたを消すだけだ。

さやか『それをし ら!あん は本当に「私」  ってしまう!』

さやか『      !』

私はただ一人の私になりたい。
それが私の願いだから。

さやか「さよなら」

私は誰へともなく別れの言葉を。
空へと発して。
その場所を後にしたのだった。

杏子「おい!!待て!」

耳に届くその声は心には届かない。
もはや音楽というには余りにも騒がしい。
余りにも雑多で。
余りにも無様で。
だけどその音色は。
私の心で鳴り続ける。
それはきっと。
私が死ぬまで。

さやか「…あは、うっ、…ぁ…」

さやか「っ…!ひっ…!」

さやか「あっははは!あははははは!」

観測の仕方さえ。
目的の果たし方さえ。



や り 方 さ え 分 か っ ち ゃ え ば 簡 単 な も ん だ ね 。 




この音楽とは到底呼べないものは。
きっともう。
止まない。


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