過去ログ - さやか「絶望?飲み干してやるよ」
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78:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 23:32:28.65 ID:8QVFe8wWO
もうあいつの声は聞こえない。
私が閉じ込めてしまったから。
二度と這い上がることのできないような。
闇の中に閉じ込めたから。
そうだ。
私はもう誰もいらない。
恋焦がれた恭介も。
大親友のまどかも。
沢山の人との絆も。
生まれた時から一緒の「私」も。
もう必要ない。
だって。
痛みなんて感じないから。
さやか「本当に、バカ」
馬鹿だ。
「私」は最後まで私のことを心配していた。
結局あいつが誰だったのか。
本当に私だったのか。
別の誰かなのか。
もう答えは出ない。
「さやか」は答えない。
どうしてこうなったのだろう。
私の目的は。
違和感を打ち消すこと。
私が私であるという。
「私」を観測しているという。
その実感が欲しかっただけ。
それなのにどうして。
こうもねじれてしまったのか。
歪む。
捻れる。
崩れる。
歪んでしまっていた。
私はもう、とっくに。
おかしくなっていた。
痛くない。
痛くない。
痛くない。
痛みを感じないほど。
腐りきってる。
歪んで腐って呪って笑って壊れて泣いて。
もう中身なんてグズグズだ。
「私」なんていなければ良かったのに。
そうすれば私は。
さやか「…歪まずにいられたのに」
鳴り響く音色はついに無音へと還る。
ふり出し。
今更気づいても遅い。
私が私であるという実感は。
それを得る方法は。
さやか「…私って、ほんとバカ」
他にもあったっていうのにさ。
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