過去ログ - さやか「絶望?飲み干してやるよ」
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80:名無しNIPPER[saga]
2015/01/02(金) 00:33:00.03 ID:Ylpx7QuNO
無音の音楽は止まない。
きっと、ずっと私の心の中に蔓延り続ける。
これまでも。
これからも。
まやかしだったのかも。
あんたを観測すれば。
無音の音楽に色がつくと思ってた。
でも違った。
無音。
無音こそが私。
旋律も音階もない。
空っぽの私こそが私。

さやか「タイミング、悪いね」

私の無音を。
無色の私を。
嘲笑うかのように。
目の前には色彩豊かな結界が現れた。

私の中に何がある。
何が私の生きる意味?

もう誰も答えない。
「私」も既に閉じ込めた。
気付く。
モヤがかかったかのようなアイツの言葉を。
今、はっきりと把握する。
思い出す。

「   悔    」

もっと早く気付けばよかった。
あんたは。
敵なんかじゃなかったのに。

「 つ 後悔   」

へぇ、あんた、喋れたんだ、だって?
そりゃそうだ。
だってあんたは。
他でもない「私」だったんだから。

「いつか後悔する!」

大正解。
大後悔。

分かってるよ、だって?
何もわかっちゃいなかった。
あんたの言葉に耳を傾けることもしないで。
受け容れることを拒否した。

さやか「あは」

壊れてしまえ。
いっそ壊れてしまえ。
私を含むこの世界も。
私自身も。
塵も未練も禍根も何も残さずに。
壊れてしまえ。
壊してしまえ。

さやか「最悪の気分だよ」

目の前の魔女が迫ってくる。
私の腕が吹き飛ぶ。
私の耳が吹き飛ぶ。
痛みなんか感じない。

さやか「…あはははは…」

回復魔法ならぬ修復魔法。
そして痛覚遮断。
私は。
もう。

さやか「死にたい」

私は私のソウルジェムがどす黒く濁っていくのを見続けながら。
そっと剣を地面に置いた。


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