2: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/23(火) 22:52:37.28 ID:jhJhzsou0
ただ、今になって思う。ぼたもち、と言うのは神仏や先祖への供物とされていた。
そんなものを、友奈に食べさせ続けていたこと。
なんて、滑稽なのだろう。
まるで共食いだ。
3: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/23(火) 23:03:07.02 ID:jhJhzsou0
「ん……」
彼女の口の端が、ぴくりと動いた。
ついで、人差し指が机を掻いた。
目をこすりながら、
4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/23(火) 23:13:20.07 ID:jhJhzsou0
他の部員を待とうかとも考えたが、昼休みはそう長くはない。
それに、二人きりの時間を大切にしたい。
早く友奈に食べてもらいたくて、私はお茶を淹れる。
昼下がりのティータイムに、友奈が舌鼓を打った。
5:名無しNIPPER[sage]
2014/12/23(火) 23:22:09.19 ID:BdpGyhSio
期待
6: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/23(火) 23:29:04.63 ID:jhJhzsou0
「友奈ちゃん……」
「なあに?」
口の端に着いたあんこを友奈がぺろりと舐めとった。
7: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/23(火) 23:41:51.49 ID:jhJhzsou0
これから、幾度繰り返される予定だったのか。
それにだけは抗いたいと思う。
それだけは耐えられない。
敵は誰だ。
8: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/23(火) 23:54:27.53 ID:jhJhzsou0
「東郷さんは覚えてる?」
「私は……」
どうだったのだろう。
9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/24(水) 00:09:16.34 ID:ucTpAZWH0
「そうね。でも、私は、友奈ちゃんのような勇気はなかった……」
「私だって、そんなのないよ……」
「勇者になんてならなければ良かったって、思う……今考えると、なんて無謀だったのかしら」
10: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/24(水) 00:21:37.39 ID:ucTpAZWH0
逃げたい。
彼女と共に。
彼女と生きるために。
たった二人だけ、生き延びることになろうとも。
たった一人だけ、生かすことになろうとも。
11: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/24(水) 00:30:56.58 ID:ucTpAZWH0
キンコーンカンコーン。
「予鈴だね……」
彼女が言った。
12: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/24(水) 00:32:41.50 ID:ucTpAZWH0
東郷さんの豆腐メンタルを守れるんは友奈さんだけ
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