過去ログ - 安部菜々「嘘つきうさぎとスーツのサンタさん」
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◆0vdZGajKfqPb
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2014/12/24(水) 02:45:35.76 ID:7/nSv71so
「ほら、ナナはアイドルですし。この時期に男の人と二人っきりは、やっぱりあんまりよくないかなって……」
私が幼い頃と比べて、業界全体はその辺りの問題に寛容になってはいるし。
他のアイドルに、価値観を押し付けるつもりはないけど。
以下略
6
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◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2014/12/24(水) 02:49:25.85 ID:7/nSv71so
「よかったらこれ、使ってください。まずは疲れをとって、落ち着いて考えましょう」
手渡されたのは、青色の缶のエナドリだ。新商品……だろうか。
「はあ……ありがとうございます、いただきますね」
以下略
7
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◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2014/12/24(水) 02:50:39.69 ID:7/nSv71so
「今からしばらくの間、菜々さんはアイドルでもウサミン星人でもなく、普通の女の子です」
「は、はあ」
「普通の女の子な菜々さんは、気になる男の人をクリスマスデートに誘っても問題ありませんね?」
以下略
8
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◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2014/12/24(水) 02:54:19.35 ID:7/nSv71so
「プロデューサーさん、コーヒーどうぞ」
仕事中のスタッフさん達のデスクを周り、ちひろさんとアイコンタクトをして、最後にプロデューサーさんの机に。
「助かる。悪いな、アイドルにこんなことさせて」
以下略
9
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◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2014/12/24(水) 02:58:52.73 ID:7/nSv71so
「この季節、ナナはあんまりいい思い出ないんですよ……」
「お、おう。そうか」
プロデューサーさんはこちらを見ず、愛用のマグカップに口をつける。
以下略
10
:
◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2014/12/24(水) 03:04:02.20 ID:7/nSv71so
「いやいやいや、大事なんですよ! 寒いとですね、いっぱい着こまないといけないんです! お腹とか!」
「まあ……確かにな。体調崩されても困るし」
……美穂ちゃんや美嘉ちゃんが先日、肩やら背中やら露出したドレスを着ていたのは内緒にしておこう。私の名誉のために。
以下略
11
:
◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2014/12/24(水) 03:07:05.66 ID:7/nSv71so
「ふふっ。私も好きですけどね、ウサミミコート着た菜々さん」
自然に会話に混ざってきたちひろさんは、ニコニコと笑っていて。
さっさと本題に入れ、と私に向けてオーラを放っていた。
分かってますよ……と、目だけで答える。
以下略
12
:
◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2014/12/24(水) 03:10:37.77 ID:7/nSv71so
「憧れなんですよぅ……ナナだって、クリスマスの街並みをウサミン星から望遠鏡で眺めるだけじゃ、満足できないんですよぅ……」
「まあ、独り身のクリスマスのつらさは俺も知ってるけどな……」
心の中で、深呼吸。
以下略
13
:
◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2014/12/24(水) 03:13:03.50 ID:7/nSv71so
「あー……菜々?」
「は、はい?」
しばらくの沈黙の後、少し冷めただろうコーヒーを一口飲んで、彼は口を開いた。
以下略
14
:
◆0vdZGajKfqPb
[sage]
2014/12/24(水) 03:18:19.57 ID:7/nSv71so
続きは今夜にでも
15
:
名無しNIPPER
[sage]
2014/12/24(水) 03:32:04.60 ID:hjiQ3Nvro
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