過去ログ - 京太郎「リア充は」ハギヨシ「爆発しろ」
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131: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:03:47.87 ID:U+fY6r/Co
「ところでお嬢様。ここへは何を買いに来られたのですか?」

不意にハギヨシが質問をしてきた。
そのうちに聞かれるだろうと予想したけれどついに来た。
出発する前に言われていたら答えに窮したいたはずだが、いつか聞かれたときのため、ちゃんと答えは用意してある。

「一たちにプレゼントを買いに来ましたの」

用意していた言葉を淀みなく発する。
プレゼント交換のためのプレゼントはもう買ってあることはハギヨシも知っているが、部長として感謝の気持ちを伝えるために買うのだと言えば、ハギヨシはきっと納得してくれるだろう。
それに、一たちにそれぞれプレゼントを買うのは単なる言い訳のためではない。
今日突然言った私のわがままに快く協力してくれた親友たち。
彼女たちに感謝の気持ちを表したいというのは紛れも無い本音だった。
私の気持ちが本音であることが伝わったのか、最初は疑問に思っていたハギヨシもすぐに納得してくれた。

「このハギヨシ感服いたしました。それで私の役目は荷物を持つことでございますか?」

納得してくれたハギヨシは、少々的はずれなことを言い出した。
荷物持ちをさせるためだけに、パーティーの準備を止めさせてまでハギヨシを連れてくるなど、そこまで私は身勝手ではない。

「それでは何を致せばよろしいのでしょうか」

「その……どんなプレゼントを渡せばいいか、相談に乗って欲しいのです」

「……既に決めておられていなかったのですか?」

「じ、時間がないのはわかってますわ! ただ何がいいのか考えていたらこんな時間になってしまって……」

「……承りました。微力ではございますが、なんなりとお申し付けください」

「頼りにしてますわ!」

プレゼントが決まっていないというのは、半分本当で半分嘘。
ある程度目星は付けてある。それについてハギヨシがどう思うか聞いてみたかった。
まあ、要するに。2人で買い物を楽しむにあたって、一番盛り上がりそうなものがそれだったのだ。
……プレゼントを送るんですもの。口実にすることくらい、許してくれていいですわよね?



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