過去ログ - 京太郎「リア充は」ハギヨシ「爆発しろ」
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152: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:15:52.81 ID:U+fY6r/Co
「あそこに時計が。……もうこんな時間ですのね」

「国広さんたちの準備も後少しというところでしょうか」

時計を見ると屋敷を出てから1時間半。あと少しでパーティーの始まる予定時刻だ。
言ってしまった後少し後悔した。
もうこんな時間だなんて言ったら、ハギヨシは早く帰るよう促すに決まっている。
現に後少しで準備が終わると言って、言外に屋敷に戻るよう訴えている。
ハギヨシと2人きりの時間が終わってしまうのは名残惜しいけれど、無視するわけにもいかない。
落ち込んだ声にならないように気をつけて、早く屋敷に戻るよう言うことにした。

「ええ。そうですわね。ハギヨシ、早く帰りましょう? パーティーが始まってしまいますわ」

するとハギヨシは少し複雑そうな顔をした。私の前でそんな顔をするのは珍しい。
もしかしたら早く戻ると言わせたのはいいけれど、今になって私と離れるのが惜しくなったのかもしれませんわね!
……まあ、そんなことはないのでしょうけれど。
馬鹿なことを考えるのはやめて、なかなか返事をしないハギヨシに声をかける。

「ハギヨシ?」

「いえ、なんでもございません。ですが足元が滑りやすくなっております。あまり急いでは危のうございますよ」

ハギヨシは意外にも急いでは危ないと言ってきた。
……本当に私と離れるのが惜しくなったのかしら?
なんて、そんなわけありませんわね。先程私が転んでいたのを思い出したのでしょう。


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