過去ログ - ほむら「幸せに満ち足りた、世界」(まど☆マギ×禁書)
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16:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2014/12/26(金) 15:08:51.12 ID:CbbD4oAx0
感想どうもです。

それでは今回の投下、入ります。

 ×     ×

>>10

母親との待ち合わせ場所に向かう途中、
見滝原駅周辺に足を運んだ暁美ほむらは群衆に目を止め、足を止める。

群衆の囲いの中から演説が聞こえる。
人込みをかき分け、ほむらがその中心へと足を運ぶと、
林檎箱に乗った中年男性が演説を行っていた。

内容は見滝原の市政に関する演説。
男性はくたびれた所がありつつも品の良さが伺え、
必ずしも能弁ではない所がありつつ、誠実さが伝わって来る。
演説の内容も至極真っ当な、多少頭のいい中学生であるほむらでも共感できるものだ。
しかし、どこかで見た様な、と、ほむらは考える。

「あの人は?」
「ん?美国先生だよ」

ほむらが声をかけた、飲食店の大将っぽい男性が気さくに応じた。

「美国、先生?」
「正確には前議員だけどな」
「最近こっちに引っ越して来たので」
「そう。ここの市議会議員だったんだけど秘書がやらかしてな」
「人気、あるみたいですね」

確かそんなニュースがあった気がする、それを思い出し、
周囲の反応を伺いながらほむらが言う。

「ああ、問題になった時も潔く辞任したし、
地元じゃ結構な名家の出身なのに、
辞任してからはこうやって毎日辻立ちしてしっかりした意見持ってるからな。
議員の時も立派な働き者だって評判だったから、
今度の選挙でもいけるんじゃないかってな」
「そうですか」

話している内に、演説を超えた美国前議員が頭を下げ、聴衆から温かい拍手が起こった。


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