過去ログ - ほむら「幸せに満ち足りた、世界」(まど☆マギ×禁書)
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7:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2014/12/25(木) 04:24:20.96 ID:DNXgJeXe0
>>6

「上条君、ヴァイオリンがすっごく上手で今までいくつも賞取って、
仁美ちゃんもあんなに美人でおしとやかで、上品なお嬢様だからすっごくモテモテなの。
さやかちゃんも可愛いし、
小学校の頃なら男の子にも負けないぐらい元気でスポーツも出来てね。
私なんか、何のとりえもないからなぁ」

「そんな事ないわ」

ほむらは、即座に否定していた。

「そう、かな?」
「ええ」

ほむらは本心からそう思っていた。その素直な、心の綺麗さに好感を抱いていた。
只、それを理論化するのは確かに難しい。
説明を求められる前に本人が一応納得してくれて助かった。

「ここが保健室だから」
「ありがとう、少し休めば大丈夫だと思うから」

養護教諭との話も穏当に片付き、ほむらはベッドに入る。
学校は違えどこの部屋、このベッドを定宿にしていたあの頃を思い出す。

生まれつき、心臓の血管に少なからず問題があった。
小さくない肉体、行動への制約は心も弱くした。
ほむらの治療のために惜しみなく尽力して来た両親の金銭的負担は、
子どもだったほむらが察する程に限界に近づいていた。

それが、宝くじの当選で大きく変わった。
当初は海外での移植も視野に入れて専門家を当たっていたが、 
Dr.HAZA……、Dr.KAZU……、Dr.ASA……他
担当医に恵まれたほむらの心臓は超難易度の手術で部分的に修復され、
ほむらの生活からそれまでの支障を雲散霧消させていた。


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