過去ログ - 八幡「スピリチュアルな」希「予感」
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2:もるすぁ
2014/12/25(木) 23:40:28.09 ID:9pZlVS7j0
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それは遠い昔の記憶……
なんていうほど昔の話でも無いが、俺が小学校3年ぐらいの時の話だ。
え?また黒歴史の話かって?

まぁ聞けって、実は俺にも1人、友達がいたという話だ。


俺はいつものように1人野球で遊んでいた。
九回裏、ハチマンツがヒキガヤースにサヨナラ逆転のチャンスで盛り上がっている時、ふと後ろを見てみると、そいつは座ってじーっと俺を見ていた。紫に近い、黒の長髪を二つに分けて両肩の辺りで纏めている女の子だった。

「何してるの?」

「え、や、野球」

急に話しかけられてどもりながら答える俺氏。
「一人で?」

「う、うん、そうだ、けど……」

「楽しい?」

「あ、あぁ」

「ふーん……」

そこで会話は終わり、俺は再び1人野球に戻った。
結局勝負はつかず、再試合となり帰ろうとすると、そいつはまだ俺のことを見ていた。

「な、何?」と聞いてみるとそいつは「別に」と返し、家へと帰る俺の後ろを少し離れて歩いていた。しばらくすると十字路の所で声をかけられた。

「わたし、こっちだから」

「お、おぅ……」

「……明日も野球、するの?」

「え?あ、あぁ……まぁ…」

「そっか……じゃあ」

また明日。そう言ってそいつは路地を曲がる。少しのあいだ後ろ姿を見ていたが、俺も反対側の道へと歩を進めた。
その日、小町に「ずっと顔にやけててキモい」とガチで引かれたのは、マジで凹んだな。
あれ?結局黒歴史になってない?


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